先日、山守隊の会員さんから「ヤマケイに載ってるよ!」と連絡あり、
最新号を買ってみました。
本当だ、最初のほうに載っている・・・。
実は今期の山守隊活動が山と渓谷社さんが認定している
「日本山岳遺産」に認められ、登録されることになりました。
「たまには山へ恩返し㏌黒岳」の活動が登録され、
日本山岳遺産として認定団体が大雪山・山守隊、認定地は黒岳になります。
全国の中で4か所選ばれたうちの一つで、
持続可能な登山道維持活動を模索・継続している点、
行政や研究機関と協働し、一般のボランティアも巻き込みなら活動を広げている点
を評価していただきました。
活動を支援してくれたたくさんの方々やボランティアで参加してくれた方々が
いてくれたおかげだと思っています。
今後は山と渓谷社さんの雑誌やウェブサイトで広報支援を行なってくれるようです。
全国に見られながらの活動となり、うれしさとともに責任も感じています。
成功も失敗も、その過程も含めて、正しく発信できるようにしていきたいと思います。
大雪山からは黒岳の活動のほかに「トムラウシ山」の活動も認定されています。
トイレ問題に取り組んだ活動を評価された、新得山岳会さんが認定団体になります。
山守隊もトムラウシトイレ道の植生復元等に関わっていますので、嬉しさ倍増です。
実はもう一つ選ばれている「飯豊山」にも2年ほど講師として
登山道整備方法を伝えていました。
講師という立場でしたが、学ぶものはこちらのほうが多かったかもしれません。
とくに、施工者が施工したものについて良くも悪くも言い合える状況を作り、
より良くなるように持っていける雰囲気はどこの地域よりも
進んでいるように感じます。
この言い合いは、実はとっても大事なことで、とても難しいことなんです。
自分は技術よりも大事だと思っています。
また、大雪山イベントでよく行なわれるイベント後の懇親会も、
この地域を見てからの発想でした。
講師で行った2年間で「飲みにケーション」の重要性を学びました。
この大事さは皆さんも感じていると思います。
山岳遺産として全国4か所の認定地のうち、3か所が登山道整備や復元活動になります。
これからの山岳登山は山岳管理と切り離せないもののように感じました。
2月23日に東京で行なわれる日本山岳遺産サミットで活動報告をしてきます。
北海道大学の工藤岳先生の特別講演もあり、いろいろな地域の方との
つながりを持てることをとても楽しみにしています。
今年もあと三日で終わります。
年の瀬に嬉しい報告をできたことをスタッフ一同皆様に感謝します。
今期一年、ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。
大雪山・山守隊 岡崎哲三
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来年もトムラウシ南沼は関われると思うので頑張ります!