今シーズンは7月にもイベントとして木道設置を行ないましたが
カムイ天上からカムイサンケナイ川までの泥濘区間はまだまだ長く
環境省からの業務としての施工でした。

昨年も80基ほど木道増設をしましたが
その時は二人ですべてをやりました。
今年は「何かあれば手伝うよ」と言ってくれる人が多く、
「ハードな作業をぜひ！」と言ってくれた人に声をかけて見ました。

3日間の作業、一日4～7人の作業者。

この兄ちゃんが凄かった。
一日2往復の荷上げ作業。
歩く距離は9㎞くらいになる。
50㎏オーバーの木材を平気で担ぐ。

50㎏担いでほとんど山頂までの距離を
歩いたようなもんです。

各自の体力に合わせて全力です。
モンベル率が高い日でした。

紅葉もイイね。

途中で休憩。
この人も40㎏を2往復。
ふつうはこうなります。

天候は良かった。

そして荷上げだけじゃない。
現場についたら釘打ちが待っている。

足腰を鍛えたら今度は腕を鍛えます。
右腕がパンパンになっています。

合宿なので夜はみんなで晩飯です。

オトコ飯。
（紅一点、下條さんが写真撮ってます）。
疲れ切っているので飲み会にはならず、早々に寝る。
次の日もあるんです。合宿ですから・・・。
奇跡的にいびきかく人がいなくて、とても静かな夜でした。

二日目。

人生経験豊かな兄ちゃんたちに囲まれて
菅原君も楽しそうです。

3日目は荷上げはせず、ひたすら木道設置。

新たに70基の木道が追加できました。

本当はこんな木道は無いほうが良いと思っています。
ですがこれがないと登山者が歩くときに法面を削り土壌が流され
植物が生えない状態になってしまいます。
この区間は新道になってからまだ10年ちょっと。
ですが数十㎝近くあった土壌が無くなり、岩盤が出てきている場所もあります。
木道がしっかりと設置されている場所では
法面に植物が育ってきています。

登山者に削られることなければ、まだまだ復元の余地はあるんです。

今年はイベントとして、業務として150基ほどの小規模木道の増設が出来ました。
手伝ってくれた人も数十人になります。
ようやく半分以上の区間が保護されたでしょうか。
まだまだ保護すべき区間はあり、すべて設置できた時には
最初に設置した木道が痛んでくると思います。

ですが、こうやって人が関わり、登山道を管理するという形が大事なんだと思います。
お金があればあるなりに、なくても手段を考えてやれば
いろいろな形で保護活動はできると思っています。

山で働く人たちも、山を楽しみに来ている人も
気軽にこういう活動に参加できるようなシステムを作っていきたいと思っています。

登山口の資材置き場にいた人懐っこいオコジョ。
ここに住んでいたんだべか。
また来年。