大雪山・山守隊 スタッフブログ

2018年09月

9月17日、今期もトムラウシ南沼キャンプ場の植生復元作業を行ないました。

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トムラウシ南沼のキャンプ場には携帯トイレブースはありますが
すべての人が利用しているわけではなく、植物帯へと分け入って
用を足す方が多くいます。
そういう方々はだいたい同じような場所を探して歩くので
植物帯が踏まれ、裸地化し登山道のような道になってしまっています。
関係者はこの道を「トイレ道」と呼んでいます。
(許可を得てドローンでの撮影)

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このトイレ道を放っておくと裸地化部に水が流れるようになり
登山者が踏まなくても流水により土壌が崩れるようになります。
現状はまだ何とか植生復元できる可能性があるので
昨年から試行的に復元作業が始まりました。

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資材はヤシネット。
裾合平でも原始が原でも使い方によって成果の出ている資材です。

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道中には、たまには山へ恩返しイベントで作った木道も。
今期のぬかるみはかなり少なくなりました。

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登りはじめは今にも雨が降りそうな天候でしたが
登るにつれ晴れ間も出てきた。
でも風が強い!!

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ほぼトムラウシ往復に近い場所で日帰り作業のため、
参加者を多く募ることができず、超人限定で声掛けをしていましたが、
山守隊のみでの作業と思っていました。
ですが、当日登りに来てくれた人や
現場にはこの作業を手伝うために前日から待ってくれている方がおりました。
超人がいたんです。

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キャンプ場から続くこの道を復元。
まずは侵食原因と施工方法を共有してもらうため
現場観察から始めます。

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一般の超人2名。元気です!!
来てくれてありがとう!!

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環境省上士幌の方々も前泊で現場にいてくれました。

ヤシネットはいろいろな使い方で。
場所によってただ丸めたり・・

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土を入れて丸めたり。

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かなりの重さがあるので、流水が多くなければただ置くだけで動きません。

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少々作業すると役割分担ができあがりスムーズな作業になりました。

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ひたすら丸めて・・

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このように設置。
ここは流水が周辺植物の種を流してくる場所。
種が引っかかる状態を作ればそこで発芽する可能性に賭けました。

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原始が原ではべた張りの場所よりもヤシロールに引っかかった種が
多く発芽していました。ここでも期待します。

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番線を切る人。

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凍結融解現象(霜柱)での崩れが見える場所には
部分的にべた張り設置もしています。
ですが基本的に植物には日光がとても大事だと思っているので
発芽を目的にしている場所ではべた張りはしたくありません。

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昨年の施工後を観察し、どういう場所では何が効果が高いのかを検証し
場所を見て、細かく判断しています。

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とは言え、トイレブースが1基しかないことが
トイレ道が付いている要因でもあります。
トイレブースの増設と登山者への普及にも力を入れなければならないですね。
最近はお一人様テント泊も多く
トイレも自分のテントの中で携帯トイレを使って済ませる
プロフェッショナルも出始めました。
山へ入ったら自分で考えて、自然に負荷をかけない方法を
模索していきたいものですね。

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トムラウシの登山者は年間数千人。
本州の山のように大規模なトイレが必要なわけではありません。
どんなに啓蒙しても植物帯を踏んで歩く人はいますが、
多くの人が今よりも携帯トイレを使い、大多数の人が植物帯を踏まなくなれば
少しのきっかけを作るだけで自然は復元する可能性があります。

南沼はまだまだ復元の可能性があります。
今後も啓蒙と復元のきっかけ作りを続けていきたいと思います。


すこーし長いかもしれませんが、以前行った
ピウケナイ沢の飛び石組の動画を作ってみました

重いものを移動させる時などに使う
「チェーンブロック」というものを使っています



飛び石役に立ってるといいな〜

スガワラ

しもじょうです。ここのところは連日山尽くし。
そんな中、ちょっと前に、
菅原くんと白雲岳避難小屋へ泊まりに行ってきました。
出発はここ、高原温泉。
ヒグマ情報センターのあるところ!
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立ち寄ってみました。
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いたいた!!やなぴ~
受付してました。
3日に1回は受付にいるそうです。
癒されます。


癒された後は、高原沼もめぐりたいけれど、
この日は白雲岳避難小屋へ向かいます。
ここ連日の山歩き、荷上げの後の緑岳への登りは結構こたえました。
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疲れた二人・・・

そこへ現れたのが、
白雲小屋の管理人、古山君!
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髭が良い感じになってきている!
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山が好きで北海道へ移住してきて、
GSS(林野庁のグリーンサポートスタッフ)を経て、
今年から白雲小屋で管理人をしている、変わった好青年です。
なんだか菅原くんが嬉しそう。
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小屋で出たゴミを背負って、
さわやかに去って(下山して)いきました。
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そして到着、白雲岳避難小屋。
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小屋泊まり、いつ以来でしょうか!嬉しい~
菅原くんは初の小屋泊まりです。
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そこへなんと、この方登場!
おなじみ、「イトナンリルゥ」のぴーちゃん(高木さん)です。
偶然です。
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この日は小屋に、常連さんが集まっていたみたいで、
楽しそうな飲み会が繰り広げられていました。
「高木さんみたいな人がいっぱい集まっている」んだそうです。
いっぱいいるのか・・・!!

そんな常連さんを大切にする、管理人の金野さん。
だからここに人が集まるんだな~。と、なんとなく感じました。
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疲れた我ら二人は5時から早々と寝てしまいましたが、
途中起きて外に出た菅原くんは、素晴らしい満点の星空を見たそうです。
いいな・・・
わたしも少し起きた時(ガスガスだったが…)に、
ぴーちゃんと金野さんが外にいたので少しお話しました。
20年程も前から知り合いで、大雪山と関わってきた人たち。
そんな人たちの話を聞くのは楽しいです。

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翌日は、あいにくの天気の中下山。
調査のためドローンを飛ばしたかった菅原くんは、しばらく小屋で粘りましたが、
この日は断念。
「そんなに甘くないよ~」と金野さん。
長く小屋で過ごしている人の言葉に、そうだよな~、となんだかとても納得。

今度は何泊かして、のんびりしたり仕事したりしようぞ。

下山したら天気がよくなってきたので、沼巡りをしようと、またまた高原温泉へ。
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今度は上で働いているやなぴーに会いました。
熊もまだ出ているそう。
紅葉は、ぼちぼち進んでいるみたいです。
週末くらいにピークかな?と話していました。
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それにしても、行くところ行くところ
なんて面白いところでしょうか。
山もいいけど、人がいいなあ、と思った2日間でした。
しもじょう

しもじょうです。今日も間宮へ。
昨日はついにダウンを着てしまったし、寒かったな~と思ったら、
山では霜柱がたっていました。

至るところで凍結融解現象が。
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霜柱が表面の土を持ち上げています
この霜柱が日中融けて、持ち上げられた土が崩れていくようです。
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簡単に倒れる霜柱
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「凍結融解現象が崩れの原因のひとつだ」と言葉では聞くものの、
こんなにたくさんを実際に目の当たりにするのははじめてでした。
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9月1日に設置したヤシネットの上部にも、
たくさんの霜柱。
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崩れて流れた土が、
流されずにここで溜まりますように。。。


裾合平では、
紅葉がまた少し進み、綺麗でした。
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久しぶりの晴れ。
今週は天気がよさそうです。
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しもじょう

しもじょうです。台風、地震と続き、
色々と予定の変更がありましたが、
昨日8日、間宮岳と中岳区間の補修作業に向けて、
現場まで資材を運んできました。
昨日から、旭岳ロープウェイも通常運行となっています!
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途中の裾合平。
一週間前の「たまには山へ恩返し」の時にはまだまだ赤くなかったチングルマ、
この日は結構色づいていました。
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強風の中、環境省東川事務所の齋藤さんと、
今年2度たまには山へ恩返しに来てくれている方が、
一緒に来てくれました。
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風にあおられながらも、
だんだん慣れてきた~と言いながら到着。
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風の強い中付き合ってくれて、
ありがとうございました!
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裾合平の紅葉、今週はよさそうです!


この前日9月7日、
当麻乗越に向かう途中のピウケナイ沢へ。
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紅葉がとてもきれいな当麻乗越ですが、
今年は途中にあるこのピウケナイ沢の飛び石が流されて、
渡るのが難しい状況になっていたので、
渡りやすいように、飛び石を配置してきました。

チェーンブロックを使って、大きな石を移動…
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また流されてしまうのだろうけれど、
とりあえずこの秋の間は、渡れそうです。
当麻乗越からの紅葉、今年はどうなるかな??
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ちなみに愛山渓温泉への林道は、
7月の豪雨以来引き続き通行止めです。
当麻乗越から愛山渓温泉に下山することはできませんので、お気をつけください
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姿見駅から裾合分岐までの区間には、
ところどころ、くまによる掘り返しが。
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小さな足跡です。
先日足跡のあった、親子熊のこどものかな??
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ロープウェイから見たら、先日の台風による強風で、
ななかまど等の葉っぱが吹き飛ばされ、白い幹が目立っていました。
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紅葉の中に冬みたいな木・・・なんだか珍しい景色。
紅葉の中に白い木が浮き出てきれいかもね~なんて話していました。
ちょっと楽しみです。

着々と秋が進んでいます~
しもじょう


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