7月9日、大雨後のあと、昨年雲の平のイベントで施工した個所を見てきました。
この豪雨の影響は、間宮城が崩れ、中岳温泉が埋まるほど。
どれだけ崩れが進んでいるのか気になっていました。

昨年は法面が垂直に切り立っており、
いつ法面の植物が崩れてもおかしくない状態でした。
そこで法面が崩れないための施工を行ないましたね。

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豪雨後の7月9日の状況です。
流水による路床(歩行路)の侵食はありますが、法面は保護されています。

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おそらく、法面に向かって流水がぶつかっていたのだと思いますが、
ヤシネットは崩れたものの、法面の崩れはありません。

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施工物の崩れはあれど、目的だった法面保護は達成できています。
しかしながら・・・

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路床(地盤)は少なくとも10㎝以上は下がったでしょうか。
流水による路床低下は起きていました。
実は昨年の計画段階で、法面保護の次は路床低下を防ぐ施工を
考えていた矢先の豪雨でした。
もう少し後だったら・・・たられば、たられば

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昨年施工直後の上空からの写真です(提供:北海道大学小林さん)
写真を見て、流水が蛇行しているのがわかるでしょうか。
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こんな感じ。
この場所は段差による洗掘(縦に掘れる)よりも
蛇行による拡幅(横に広がる)侵食作用が強い場所でした。
まずは拡幅を防ぎたいと思って施工しましたが、成果はあったと思います。
もし、ヤシネットがなかったら・・・どうなっていたでしょうね。

この場所は流水侵食が大きな原因ですが、
昨年の時点で付近の植物帯からの土砂流入も見られます。
おそらく、凍土融解による植物帯下からの火山灰流出が起きていると思われます。

今年もこの場所で「たまには山へ恩返し」イベントを企画していますが
今年の目標は「流出土壌を戻し、土壌が溜まる場所を作ること」
ようは土留めですね。
でもこれはかなり難しい施工です。
ただの段差を作ったら洗掘が起きやすくなるし、
段差により流速が早まり侵食のパワーが増すこともあります。

水の流れを捉えて、土の溜まり方を考えて、
自然を観察して設計してみたいと思います。

「たまには山へ恩返し」㏌雲の平
今年もやりますよ(詳細は後程お知らせします)。

7月9日施工場所を下流側から歩いています。