大雪山・山守隊 スタッフブログ

9月26~28日
トムラウシカムイ天上の泥濘個所に木道を追加するため
山メンツで荷上げ、設置合宿をしてきました。

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今シーズンは7月にもイベントとして木道設置を行ないましたが
カムイ天上からカムイサンケナイ川までの泥濘区間はまだまだ長く
環境省からの業務としての施工でした。
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昨年も80基ほど木道増設をしましたが
その時は二人ですべてをやりました。
今年は「何かあれば手伝うよ」と言ってくれる人が多く、
「ハードな作業をぜひ!」と言ってくれた人に声をかけて見ました。
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3日間の作業、一日4~7人の作業者。
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この兄ちゃんが凄かった。
一日2往復の荷上げ作業。
歩く距離は9㎞くらいになる。
50㎏オーバーの木材を平気で担ぐ。
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50㎏担いでほとんど山頂までの距離を
歩いたようなもんです。
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各自の体力に合わせて全力です。
モンベル率が高い日でした。
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紅葉もイイね。
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途中で休憩。
この人も40㎏を2往復。
ふつうはこうなります。
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天候は良かった。
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そして荷上げだけじゃない。
現場についたら釘打ちが待っている。
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足腰を鍛えたら今度は腕を鍛えます。
右腕がパンパンになっています。
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合宿なので夜はみんなで晩飯です。
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オトコ飯。
(紅一点、下條さんが写真撮ってます)。
疲れ切っているので飲み会にはならず、早々に寝る。
次の日もあるんです。合宿ですから・・・。
奇跡的にいびきかく人がいなくて、とても静かな夜でした。
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二日目。
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人生経験豊かな兄ちゃんたちに囲まれて
菅原君も楽しそうです。
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3日目は荷上げはせず、ひたすら木道設置。
新たに70基の木道が追加できました。
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本当はこんな木道は無いほうが良いと思っています。
ですがこれがないと登山者が歩くときに法面を削り土壌が流され
植物が生えない状態になってしまいます。
この区間は新道になってからまだ10年ちょっと。
ですが数十㎝近くあった土壌が無くなり、岩盤が出てきている場所もあります。
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見た目も歩きにくさもありますが、これ以上土壌を無くしたくはありません。

こんな小規模な木道ですが、成果は着実に出ています。
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木道がしっかりと設置されている場所では
法面に植物が育ってきています。
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登山者に削られることなければ、まだまだ復元の余地はあるんです。
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今年はイベントとして、業務として150基ほどの小規模木道の増設が出来ました。
手伝ってくれた人も数十人になります。
ようやく半分以上の区間が保護されたでしょうか。
まだまだ保護すべき区間はあり、すべて設置できた時には
最初に設置した木道が痛んでくると思います。

ですが、こうやって人が関わり、登山道を管理するという形が大事なんだと思います。
お金があればあるなりに、なくても手段を考えてやれば
いろいろな形で保護活動はできると思っています。

山で働く人たちも、山を楽しみに来ている人も
気軽にこういう活動に参加できるようなシステムを作っていきたいと思っています。
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登山口の資材置き場にいた人懐っこいオコジョ。
ここに住んでいたんだべか。
また来年。
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おかざき


しもじょうです。シーズン最後の大雪山での作業として、
昨日10月6日、当麻乗越まで歩いてきました。
台風前日、風もなく穏やかな一日、10月とは思えない暖かさ。
明日は嵐・・・?雪降るのかなぁ。。
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シーズンも終わりなので、
雪が降る前にロープを下げます。
駐車場でばったり会った、パークボランティアのOさんが、
「手伝うよー!」と、急遽長靴に履き替えて、一緒に来てくれました。
え~!ありがたや・・・
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昨年は雪の降る寒い中、慌ただしく撤収しましたが、
人数がいると作業が早く、ありがたい・・・
色々見ながら歩くことができました。

踏まれた植物を見て「ここをなんとかできんかねえ」と考える代表。
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こいつは矮性低木といい、踏まれているのは根ではなく茎だそうで、
踏まれさえしなければここからまた芽を出すそうなのです。
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こちらには、切れた根っこがたくさんありました。
この時期の凍結融解現象で、土が持ち上げられることで、
土にからんでいた根っこがちぎれてしまうようです。
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切れた根っこが集まって、
こんなふわふわマットみたいになっているところも。
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あったかそうに見えたりして。
土のふとん代わりになったりするのでしょうか。
切れてほしくないけれど、
根が切れるのが悪いことばかりじゃなさそうな。
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ヤシネットを見ると、凍結融解現象で、ネットをとめている番線が
浮きあがっているところが多々ありました。
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9月に設置したばかりのところです。
こんなに堅そうなのに、持ち上げる霜柱の何たる力・・・!
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ここは、この夏の間に、あったはずの木道が
流されてどこかへ行ってしまった場所でした。
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周りを見渡してもさっぱり無く、
どこへ行ってしまったのかと思ったら・・・
「あった」
と、笹薮の奥から見つけ出し持ってきました。えーっ!
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なんでそんなところにあるのを見つけ出せるのか…!と
仰天したのでした。。。
水路だから当たり前だべ、とのこと・・・
いやはや…
無事に再設置。
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きれいだ~
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愛山渓、今年はこちら側から何度かおりました。
来年は、愛山渓の登山口への林道が開通して、
愛山渓温泉にも入れるといいな。
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当麻乗越で休憩中、寝るガッちゃん(仕事中です)。
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当麻乗越から裾合分岐に戻る途中。
ここは、以前崩れていて、施工した場所だそうです。
言われなければ、全くわからない・・・
コケまではえて、昔からあったような場所です。
通った方は、見つけてみてください~
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最後の作業。裾合平のロープも下ろしてきました。
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茶色の裾合平も良いなあ。
また来年。
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近場の山での作業はまだ残っていますが、
今年の大雪山での現場作業はこれにて無事終了。
なんだかまだ暖かくて、雪が降りそうにもないなあ、と思ってしまいますが、
白くなった瞬間を見るのが楽しみです~。

しもじょう





しもじょうです。8月後半から進めていた、中岳~間宮岳の補修作業、
とりあえず今期やりたかった部分まで、無事に終わりました。

晴れの日、
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雨の日、
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雪が降った次の日、
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誰かが必ず手伝いにきてくれました。

ロープウェイ駅でばったり会った、山守隊隊員さん。
裾合平の紅葉を楽しみに来たはずなのに、
「手伝いますよ」と一緒に来て作業。
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突然にもかかわらず、
いろいろやってもらってしまいました。
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「大変ですね~」と最後にひとこと。
突然遠慮なく働かせてすみません!
これに懲りずにまた来てください。本当にありがとうございました!
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札幌から来てくれた隊員のYさん、
雨の日の荷上げに付き合ってくれました。
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こんな日にも笑顔です~
一緒に登って楽しい方です♪
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上川、東川の環境省職員だけでなく、
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札幌の環境省からも応援が!!
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元気なアクティブレンジャー、
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誰だ?怪しい人、最後まで素顔がわからず。
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環境省の統括も、一緒に荷上げしてくれました。
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そして終盤連続で来てくれた、細マッチョ。

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「コーヒーだよ~」「おにぎりにぎってきたよ~」
独特のペースに気が抜ける3人。
山守隊の癒し担当です。
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細マッチョにコーヒーを入れてもらい、ほっとする代表。。
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偶然通りかかった若者も、ひっぱりこんで荷上げしてもらいました。
元気なモンベル大雪ひがしかわ店の店員です。
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「やべー」を連発。ありがとう~
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菅原くんは、砂をかぶりながら、淡々と。
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落ちてひっくり返った植物たちは、
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なんとか救済して
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重い!!
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また生きられるように法面に配置。
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約35mの崩れた区間のうち、21mの施工を終えました。
もし土砂が流れることがあっても、ひとまずここで止まってくれるはず。。
残り上部は、雪が融けてからの様子を見て、
引き続き作業を行いたいと思っています。

施工前後
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歩行路は左側の小高い場所に設置。
右側には流れてきた土砂を溜める土留めを作りました。
小高い歩行路は法面の崩れ防止にもなるように配置しています。
プラスチックのテンサーという資材を使って緊急的な施工でしたが、
とりあえず、少しだけ安心して冬を迎えられそうです。
しもじょう

9月17日、今期もトムラウシ南沼キャンプ場の植生復元作業を行ないました。

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トムラウシ南沼のキャンプ場には携帯トイレブースはありますが
すべての人が利用しているわけではなく、植物帯へと分け入って
用を足す方が多くいます。
そういう方々はだいたい同じような場所を探して歩くので
植物帯が踏まれ、裸地化し登山道のような道になってしまっています。
関係者はこの道を「トイレ道」と呼んでいます。
(許可を得てドローンでの撮影)

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このトイレ道を放っておくと裸地化部に水が流れるようになり
登山者が踏まなくても流水により土壌が崩れるようになります。
現状はまだ何とか植生復元できる可能性があるので
昨年から試行的に復元作業が始まりました。

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資材はヤシネット。
裾合平でも原始が原でも使い方によって成果の出ている資材です。

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道中には、たまには山へ恩返しイベントで作った木道も。
今期のぬかるみはかなり少なくなりました。

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登りはじめは今にも雨が降りそうな天候でしたが
登るにつれ晴れ間も出てきた。
でも風が強い!!

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ほぼトムラウシ往復に近い場所で日帰り作業のため、
参加者を多く募ることができず、超人限定で声掛けをしていましたが、
山守隊のみでの作業と思っていました。
ですが、当日登りに来てくれた人や
現場にはこの作業を手伝うために前日から待ってくれている方がおりました。
超人がいたんです。

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キャンプ場から続くこの道を復元。
まずは侵食原因と施工方法を共有してもらうため
現場観察から始めます。

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一般の超人2名。元気です!!
来てくれてありがとう!!

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環境省上士幌の方々も前泊で現場にいてくれました。

ヤシネットはいろいろな使い方で。
場所によってただ丸めたり・・

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土を入れて丸めたり。

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かなりの重さがあるので、流水が多くなければただ置くだけで動きません。

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少々作業すると役割分担ができあがりスムーズな作業になりました。

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ひたすら丸めて・・

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このように設置。
ここは流水が周辺植物の種を流してくる場所。
種が引っかかる状態を作ればそこで発芽する可能性に賭けました。

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原始が原ではべた張りの場所よりもヤシロールに引っかかった種が
多く発芽していました。ここでも期待します。

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番線を切る人。

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凍結融解現象(霜柱)での崩れが見える場所には
部分的にべた張り設置もしています。
ですが基本的に植物には日光がとても大事だと思っているので
発芽を目的にしている場所ではべた張りはしたくありません。

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昨年の施工後を観察し、どういう場所では何が効果が高いのかを検証し
場所を見て、細かく判断しています。

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とは言え、トイレブースが1基しかないことが
トイレ道が付いている要因でもあります。
トイレブースの増設と登山者への普及にも力を入れなければならないですね。
最近はお一人様テント泊も多く
トイレも自分のテントの中で携帯トイレを使って済ませる
プロフェッショナルも出始めました。
山へ入ったら自分で考えて、自然に負荷をかけない方法を
模索していきたいものですね。

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トムラウシの登山者は年間数千人。
本州の山のように大規模なトイレが必要なわけではありません。
どんなに啓蒙しても植物帯を踏んで歩く人はいますが、
多くの人が今よりも携帯トイレを使い、大多数の人が植物帯を踏まなくなれば
少しのきっかけを作るだけで自然は復元する可能性があります。

南沼はまだまだ復元の可能性があります。
今後も啓蒙と復元のきっかけ作りを続けていきたいと思います。


すこーし長いかもしれませんが、以前行った
ピウケナイ沢の飛び石組の動画を作ってみました

重いものを移動させる時などに使う
「チェーンブロック」というものを使っています



飛び石役に立ってるといいな〜

スガワラ

しもじょうです。ここのところは連日山尽くし。
そんな中、ちょっと前に、
菅原くんと白雲岳避難小屋へ泊まりに行ってきました。
出発はここ、高原温泉。
ヒグマ情報センターのあるところ!
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立ち寄ってみました。
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いたいた!!やなぴ~
受付してました。
3日に1回は受付にいるそうです。
癒されます。


癒された後は、高原沼もめぐりたいけれど、
この日は白雲岳避難小屋へ向かいます。
ここ連日の山歩き、荷上げの後の緑岳への登りは結構こたえました。
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疲れた二人・・・

そこへ現れたのが、
白雲小屋の管理人、古山君!
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髭が良い感じになってきている!
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山が好きで北海道へ移住してきて、
GSS(林野庁のグリーンサポートスタッフ)を経て、
今年から白雲小屋で管理人をしている、変わった好青年です。
なんだか菅原くんが嬉しそう。
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小屋で出たゴミを背負って、
さわやかに去って(下山して)いきました。
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そして到着、白雲岳避難小屋。
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小屋泊まり、いつ以来でしょうか!嬉しい~
菅原くんは初の小屋泊まりです。
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そこへなんと、この方登場!
おなじみ、「イトナンリルゥ」のぴーちゃん(高木さん)です。
偶然です。
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この日は小屋に、常連さんが集まっていたみたいで、
楽しそうな飲み会が繰り広げられていました。
「高木さんみたいな人がいっぱい集まっている」んだそうです。
いっぱいいるのか・・・!!

そんな常連さんを大切にする、管理人の金野さん。
だからここに人が集まるんだな~。と、なんとなく感じました。
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疲れた我ら二人は5時から早々と寝てしまいましたが、
途中起きて外に出た菅原くんは、素晴らしい満点の星空を見たそうです。
いいな・・・
わたしも少し起きた時(ガスガスだったが…)に、
ぴーちゃんと金野さんが外にいたので少しお話しました。
20年程も前から知り合いで、大雪山と関わってきた人たち。
そんな人たちの話を聞くのは楽しいです。

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翌日は、あいにくの天気の中下山。
調査のためドローンを飛ばしたかった菅原くんは、しばらく小屋で粘りましたが、
この日は断念。
「そんなに甘くないよ~」と金野さん。
長く小屋で過ごしている人の言葉に、そうだよな~、となんだかとても納得。

今度は何泊かして、のんびりしたり仕事したりしようぞ。

下山したら天気がよくなってきたので、沼巡りをしようと、またまた高原温泉へ。
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今度は上で働いているやなぴーに会いました。
熊もまだ出ているそう。
紅葉は、ぼちぼち進んでいるみたいです。
週末くらいにピークかな?と話していました。
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それにしても、行くところ行くところ
なんて面白いところでしょうか。
山もいいけど、人がいいなあ、と思った2日間でした。
しもじょう

しもじょうです。今日も間宮へ。
昨日はついにダウンを着てしまったし、寒かったな~と思ったら、
山では霜柱がたっていました。

至るところで凍結融解現象が。
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霜柱が表面の土を持ち上げています
この霜柱が日中融けて、持ち上げられた土が崩れていくようです。
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簡単に倒れる霜柱
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「凍結融解現象が崩れの原因のひとつだ」と言葉では聞くものの、
こんなにたくさんを実際に目の当たりにするのははじめてでした。
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9月1日に設置したヤシネットの上部にも、
たくさんの霜柱。
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崩れて流れた土が、
流されずにここで溜まりますように。。。


裾合平では、
紅葉がまた少し進み、綺麗でした。
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久しぶりの晴れ。
今週は天気がよさそうです。
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しもじょう

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